ゾルピデムの服用をやめたほうがいい3つの理由
1,超短時間作用型のため夜中に目が覚めて眠れなくなる
ゾルピデムは超短時間作用型のため翌日に眠気や倦怠感が残りにくいメリットがある一方、服用後1~2時間で血中濃度が半分になり薬の効果が切れます。
なので全員に当てはまる訳ではありませんが、中には途中で目が覚めてしまう方もいるのが現状です。
また一度目が覚め、再度眠りにつけずもう一錠飲まれる方もおられますが、もう一錠飲むことによって身体が徐々にゾルピデムに対しての耐性がつき効き目が悪くなるでしょう。
このことから不眠症患者にとってゾルピデムは服薬には懸念点があります。
2,ゾルピデム服用後、夢遊病のような症状が現れる可能性がある
ゾルピデムの副作用の1つで一過性前向性健忘といい、健忘や夢遊病を引き起こす事例があります。
例えば、アメリカ食品医薬品局(FDA)によると、睡眠中に電話をすることや、手当たり次第飲食をしてしまうなど異常行動を引き起こすことがあると報告されています。
翌朝に全く記憶のない食べ物を食べた痕跡や電話をした履歴があると考えると驚いてしまいますよね。
なのでゾルピデムの服薬は慎重に判断すべきでしょう。
3,ゾルピデムは依存性リスクがある
ゾルピデムは比較的、依存度の低い睡眠導入剤と言われています。
しかしゾルピデムは鎮静作用の効果で脳の機能を低下させ、意識レベルを無理矢理下げて睡眠に似た状態を作っています。
悪く言えば軽い気絶状態を起こしているということです。
ようするに無理矢理、意識レベルを下げて睡眠に似た状態ではないと眠れない身体になりやすく薬物依存が生じる場合があります。
薬物依存が生じた場合、断薬するのは相当大変になるでしょう。
このことから長期的に服薬するには問題があるという指摘があります。
ゾルピデムがダメなら他のどんな睡眠薬がいい?
というわけで、ゾルピデムの服薬はお勧めできません。
そこで、不眠症の中でも入眠困難の方が飲むべき睡眠薬が「デエビゴ」です。
デエビゴは2020年1月に不眠症治療薬として日本での製造販売承認を取得し、 4月に薬価収載されて7月6日に発売開始された睡眠薬です。
デエビゴってどんな薬?デエビゴの特徴とは
自然な眠気を促す
デエビゴは、ゾルピデムのような鎮静作用の効果で脳の機能を低下させ意識レベルを無理矢理下げて睡眠の状態を作るのではなく「自然な眠気を強くする」お薬になります。
人間は本来、人間の中にある生理的物質のオレキシンが上昇することにより、目が覚めて活動できる一方で夜はオレキシン物質が低下することによって眠気がきて自然に眠ることができます。
不眠症の方はこのオレキシンという物質が覚醒し活発になるため眠りにつくことが困難になります。
そこで「デエビゴ」はこのオレキシンという物質の覚醒を邪魔し、オレキシンを低下させることで自然な眠気をもたらし快適な睡眠へと導きます。
以下からは、このデエビゴの特徴がなぜ良いのかを説明していきます。
デエビゴがお勧めな理由
依存性リスクが極めて少ない
鎮静作用の効果で脳の機能を低下させ、意識レベルを無理矢理下げて睡眠に似た状態を作るゾルピデムよりもオレキシンの覚醒を邪魔し、自然な眠りを促す「デエビゴ」の方がお勧めです。
なぜなら前述した通り脳の機能を低下させ無理矢理、意識レベルを下げるゾルピデムは意識レベルを下げて睡眠に似た状態ではないと眠れない身体になりやすく薬物依存が生じる場合があるからです。
それに比べてデエビゴは人間の中にある生理的物質のオレキシンの覚醒を邪魔をし自然な眠気を促すため、依存性が極めて少なります。
ゾルピデム | デエビゴ | |
---|---|---|
作用特徴 |
脳の機能を低下させる |
自然な眠気を強くする |
依存性 |
依存性が生じやすい |
依存性が生じにくい |
またデエビゴは自然な眠りを促す特徴から、ゾルピデムよりもデエビゴの方が断薬しやすくなります。
本当は睡眠導入剤に頼らなくても眠れる身体になりたいのが本音ではないでしょうか。
であれば、人間本来の生理的物質の覚醒を抑え自然な眠気を促す「デエビゴ」の方がゾルピデムより断薬しやすいのでお勧めです。
現在ゾルピデムを服薬している方も、そうでない方も、いざ断薬する時に備えて、デエビゴを選んでおきましょう。
作用時間がゾルピデムより長い
デエビゴはゾルピデムよりも作用時間が長く、寝ている間に目が覚めにくいと言われています。
ゾルピデム | デエビゴ | |
---|---|---|
作用時間 |
1~2時間 |
4~5時間※ |
目の覚めやすさ |
|
|
※個人の体質や状態によって効果は異なります
このことから、夜中にもう一度目が覚め、再度眠りにつけないリスクを軽減することができます。
また前述したように途中で目が覚め、もう一錠飲まれる方がいるとお伝えしましたが、もう一錠飲むことによって身体が徐々にゾルピデムに対しての耐性がつきゾルピデムの効き目が悪くなります。
そのようなデメリットもデエビゴなら作用時間がゾルピデムよりも長いので払拭できます。
よってゾルピデムよりも「デエビゴ」の服薬をお勧めします。